目障りな広告を好んで見る人はいないと思いますが、クリエイターたちの生活を支えているという面では広告は必要悪でもあります。むしろ、ビジネスのほとんどが広告主のサポートなしに成立しないと言っても過言ではないでしょう。とはいえ、私たち一般ユーザーにとって広告は興味もない情報を強要してくる迷惑な存在です。
Twitchのような動画ストリーミングプラットフォームでは特にその傾向が顕著です。使用端末がタブレットであろうがスマートフォンであろうが、公式アプリやブラウザから視聴していようが、こういったアプリでは必ず広告が流れてきます。
幸いなことに、広告数を減らすまたは広告を完全にブロックする方法は存在します。このガイドでは Twitchの広告を簡単にブロックする方法 を紹介します。
Twitchに出てくる広告の種類とは?
Twitchの広告をブロックする方法について説明する前に、Twitchの広告がどのような原理に基づいて表示されているのか、またどのような種類の広告が選ばれているのかについて簡単に理解しておきましょう。
Twitchはユーザーたちがコミュニティとリアルタイムの交流ができる場を提供するプラットフォームであり、コンテンツの可視性を高められるという特徴を持っています。これにより、多種多様な広告を取り巻くコンテンツがユーザーたちに向けてパーソナライズされていくのです。Twitchでよく目にするタイプの広告の一部を紹介します。
- スライダー
ユーザーがTwitchのランディングページやサイトへ移動した際にページ上部に広告カルーセルとして表示されるスライドショーです。このタイプの広告では、サイト訪問者が閲覧できるように複数の広告が配置される場合が多いです。
- スクロール広告
サイドバーやテキスト内に表示されるスクロール追従型の広告形式で、訪問者がTwitchのページでウェブコンテンツをスクロールしている間に表示されます。この広告形式が対応するのはグラフィックやアニメーション画像のみで、動画広告コンテンツには対応していない場合がほとんどです。
- ストリーミングディスプレイ
Twitchはクリエイター向けにストリーミングディスプレイまたは ストリームディスプレイ広告 (SDAs)と呼ばれる広告機能を提供しています。これはユーザーのストリーミングチャンネルに表示される10秒間のディスプレイ広告のことで、この広告が表示されている間もゲームストリームの視聴を続けることができます。
- 動画埋め込み式のポップアップ広告
2022年、TwitchはSDAsに似た動画埋め込み式のポップアップ広告の実装を開始しました。この広告はアプリ内ストリーミングに特化しており、Twitchのプラットフォームに適しているため邪魔に感じにくい広告形態だと言われています。ストリーミング中ランダムに画面に現れ、再生時間が表示されます。
Twitchの広告をブロックする方法
確実に実行できるいくつかの方法を紹介します。
1. 広告ブロッカーをインストールする
Twitchの広告をブロックするには広告ブロッカーのインストールが圧倒的に良い方法です。ほとんどのブラウザが拡張機能の形で広告ブロッカーをサポートしています。 Brave のようなAndroidやiOSの特定のウェブブラウザには広告ブロッカーが最初から組み込まれています。Firefoxの設定から広告ブロッカーをインストールすることも可能です。
しかし、広告ブロッカーはほとんど静的な広告にしか効果が無いことに加え、Twitchは頻繁にアップデートを行うためAdblockやuBlock Originといった典型的な広告ブロック拡張機能はあまり役に立ちません。ブラウザの広告ブロッカーもTwitchアプリでは機能しないため他の選択肢を検討するのが賢明です。
2. VPNを利用する.
VPN (Virtual Private Networks)を使えばユーザーの現在地を一時的に変更することができます。Twitchの広告を完全にブロックできるというわけではありませんが、広告の数を大幅に減らすことは可能です。サーバーの所在国によっては広告はほとんど表示されません。
VPNには欠点もあり、選んだサーバーの所在地が遠すぎるとひどいラグやカクつきが発生する可能性があるため注意が必要です。
VPNを使用することで広告ドメインからの情報へのアクセスを確実にブロックして欲しい場合は、インストールした広告ブロッカーソフトウェアが含まれる NordVPN などのオプションを利用することができます。
ほとんどの無料VPNには広告ブロック機能が付いておらず、NordVPNは有料です。しかし、広告をブロックする用途以外にも地域制限のあるコンテンツにアクセスしたい時などは Falcon VPN のような無料VPNが役に立ちます。
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3. 広告ブロック拡張機能をインストールする
Twitchの広告を自動でブロックする手段として、広告ブロックブラウザ拡張機能を使用する方法があります。広告ブロック拡張機能は訪問するウェブサイトの種類に関係なく、ユーザーが使用する特定のウェブブラウザ内での広告をブロックするために直接ダウンロードするものです。
Google Chromeを使っている場合、ブラウザにあるパズルピースの形を下アイコンを選択しGoogle Playストアから広告ブロック拡張機能を検索して追加することがでます。これにより、ブラウザはTwitchを含めすべてのウェブサイトに表示される広告をブロックすることが可能です。アンドロイド端末の場合も手順は同じです。
Firefoxで広告をブロックする手順も同じですが、この場合はAddOnsStoreで広告ブロッカーを探します。Apple iOSやmacOSの場合、AppleのApp Storeからアプリやウェブサイトの広告ブロック拡張機能を調べてダウンロードする必要があります。
使用するシステムに関係なく、ほぼすべてのユーザーが多くの広告ブロック拡張機能から選択することが可能です。無料でしかも簡単に広告をブロックしてくれる拡張機能としてはTotal Adblockをお勧めします。Total Adblockは広告、ポップアップ広告、動画、トラッカーをブロックしてくれます。ブロック機能を無制限にするには有料プランへの加入が必要で、これにはブラウザの通知ブロックやウイルス対策も含まれます。
4. Twitch Turboのサブスクリプションに登録する
VPNも広告ブロッカーもだいたいは費用が掛かります。それならいっそ、Twitch Turboや好きなストリーマーのチャンネルをサブスクリプション登録して正当な方法でTwitchの広告をなくす方法を検討してみるのも一つの方法です。
Twitch Turboのプランは月額11.99ドルと単体のサービスとしては決して安くありませんが、加入すれば広告がなくなるだけでなく、好きなクリエイターをサポートすることにもつながるという点には注目すべきです。
5. TwitchlsやMultistre.amなどの代替プラットフォームを使用する
TwitchlsやMultistre.amといったサードパーティのプラットフォームを使ってTwitchを視聴することも可能です。VPNと同様のデメリットはあるものの、Twitchの広告を効果的にブロックすることもできます。Multistre.amでは複数のストリームを同時に視聴することができますが、画質制限がある点に注意してください。
Multistre.amの使い方の例
1. 検索バーで multistre.am を検索する。
2. 見たいストリーマーの名前を入力する。
3. Watch Streamsをクリック。
特定の広告が引き続き表示されたり、速度低下やエラーが発生したりするといったケースはあります。また、これらのプラットフォームを利用することによりTwitchのエコシステムに参加できなくなる可能性もゼロではありません。いくつか欠点はありますが、広告をブロックしてコンテンツを楽しむ効果的な方法であることに変わりはありません。
最後に
Twitchはゲーマーやその他のクリエイターがリアルタイムでコンテンツを共有することができる素晴らしいストリーミングサービスで、今では数百万人ものユーザーが無料でその恩恵を受けています。このプラットフォームから広告を消すのは一筋縄ではいかないように見えますが、それでも複数の手段が存在します。
Twitchの広告をブロックする方法 を選ぶのはあなたです。好きなストリーマーのチャンネル登録をするのがかなり理にかなっていますが、その他にも方法はあります。この記事で紹介した方法を試して快適なTwitchライフを送りましょう。